スマートメーターから瞬時電力を取得する その1

Wi-SUNモジュールBP35A1 + ラズベリーパイで無線通信に成功しました(その1その2)。いよいよスマートメーターと通信してみます。

1. ID & パスワード

スマートメーターとBルート通信すると現在使用している電力を取得できます。在宅なのか留守なのか判別材料になってしまうため、スマートメーターへのアクセスにはIDとパスワードが必要です。東京電力におけるBルート利用までの手続きについてはこちら。IDが郵送で、パスワードがメールで送られてきます。まずは、これらを準備しましょう。

2. セットアップ

ラズパイとWi-SUNモジュールを接続します。既にこの記事に書きました。

3. インストール

Githubにリポジトリを作りました。ラズパイの適当なディレクトリ、例えば/home/pi/hoge/に一式インストールします。

./user_conf.pyに、IDとパスワードを設定します。

主要ファイルについて簡単に説明すると…

“y3module.py”

Wi-SUNモジュールBP35A1との通信クラスです。
ラズパイのGPIO上のUARTを使ってデータを送受信します。

“echonet_lite.py”

スマートメーターとデータを送受信するためには、ECHONET Liteに規定されている電文フォーマットに従う必要があります。それを実装しました。

“sem_com.py”

スマートメーターと接続して、瞬時電力を取得するスクリプトです。このスクリプトから前記のy3module.pyとechonet_lite.pyを呼び出しています。

 

4. 起動

ターミナルで次のコマンドを実行すると、スマートメーターから受信した瞬時電力値が約3秒間隔で次々と表示されます。

$ ./sem_com.py

その起動シーケンスは、

  • ルートB IDとパスワードをWi-SUNモジュールに設定
  • アクティブスキャンでスマートメータを探す
  • スマートメーターから受け取った情報(無線Ch, PAN ID、MACアドレス等)を基に各種設定
  • PANA認証

といった感じです。PANA認証以降は、Bルート通信が暗号化されて第三者が傍受できなくなります。

 

以上、スマートメーターから瞬時電力をリアルタイムに取得することに成功しましたが、ターミナル上に表示するだけじゃちょっと寂しい。

そこで、次回は、瞬時電力をWEBブラウザに表示するためにあれこれ挑戦します。


連載目次

スマートメーターから瞬時電力を取得する その1 (本記事)

スマートメーターから瞬時電力を取得する その2

スマートメーターから瞬時電力を取得する その3