第9回: ラズパイのリモート開発環境の構築 その1

ラズパイにモニタやキーボードを接続せず、ネット越しのリモート制御にこだわる私。

だが、

  • リモート接続では、CUI主体とならざるを得ず、プログラム開発の際にデバッグ効率が悪い。IDEを使いたい。
  • PCと比べたら圧倒的に非力なラズパイ。ソースのコンパイルに時間がかかる。先のOpenCVがそうだった。高速化したい。

こんな欲求を満たすべく、ラズパイ用プログラムをMacで(正確にはMac上の仮想PCで動作させたUbuntuで)高速にクロスコンパイルし、IDE(Eclipse)によってリモートデバッグする環境を得る。

1. 仮想PC: Parallels Desktop 11  for Mac

仮想PCをMac上に実現するソフト。WindowsやLinuxなど、各種OSが載った仮想PCをウィザードで簡単セットアップできる。

主なLinuxディストリビューションなら、全自動で楽々インストール…。この点に間違いは無いが、英語版がインストールされて日本語化に苦労したり、最新バージョンをインストールしてくれるのは良いがParallelsのデバイスドライバが未対応であったりと、何かと苦労する。

というわけで、Parallelsに正式に対応しているディストリビューション及びバージョンのイメージを予め準備し、それをインストールするのが確実である。

Parallels 11が現時点でサポートしているOSは次のとおり。

Parallels Desktop 11 for Mac のシステム要件

 

2. Ubuntuのインストール

Parallels 11が本稿執筆時にサポートしているUbuntu 15.04 (64bit)の日本語版をダウンロードする。

Parallelsのメニュー「ファイル >> 新規…」を選択すると、ウィザードが開く。
下部中央に「Ubuntu」のアイコンがある。これを押すせば簡単インストール。だが英語版…。なので、これを無視して、画面中央「DVD/イメージファイルから…」を選択し、「続行」を押す。

Parallelsウィザード

Parallelsウィザード

 

さっきダウンロードしたUbuntuのイメージファイルが自動的に認識されるので、それを選択して「続行」を押す。

OS選択

OS選択

 

ユーザ名とパスワードを設定する。そして「続行」を押す。

ユーザ名とパスワードの設定

ユーザ名とパスワードの設定

 

仮想PCとUbuntuを何処に保存するかを「ロケーション」に設定する。

また、「インストール前に構成をカスタマイズする」に✓を入れた後、「続行」を押す。

名前と場所

名前と場所

 

構成をカスタマイズする。

まずは、「ハードウェア」>「グラフィック」において、3Dアクセラレーションを「オフ」に設定する。
当方の環境では、「オン」だと画面が真っ黒になったり、不具合があったので。環境に依存すると思われる。

スクリーンショット 2016-06-22 23.59.11

 

次に、「ハードウェア」>「ネットワーク1」について。

仮想PC上のUbuntuに外部からアクセスすることがなければ、特に設定をいじる必要が無いが、当方では、ソース「デフォルトのアダプタ」を選択した。
このように設定することにより、同じサブネット上の2台のPCであるかのように、母艦であるMacと仮想PCにIPアドレスが割り当てられる。

スクリーンショット 2016-06-25 1.01.52

 

カスタマイズ画面を閉じる。「続行」ボタンを押す。

暫く後に、仮想CPが起動して、Ubuntuのイニシャライズが始まる。この段階では、Ubuntuが走っているウインドゥは小さい上にリサイズが出来ない。また、マウスポインタがこのウィンドウに粘着して離れなくなる。このウィンドゥから離脱するためには「Ctrl + Alt」キーを押す必要がある。ただし、後にParallelsドライバが自動的にインストールされ、これらの不便さが解消される。

スクリーンショット 2016-06-22 23.52.33

 

Ubuntuが起動した。既にParallelesドライバがインストール済であり、マウスポインタがウィンドウ内外を自由に行き来できる。また、ウィンドウのリサイズやフルスクリーン表示も可能。

スクリーンショット 2016-06-25 1.12.29

 

パスワードを入力してログインする。左端の「Launcher」にいろいろとアプリが登録されていたが、ラズパイ開発には不要なので解除した。続けて、「システム設定」を起動する。

スクリーンショット 2016-06-27 18.06.13

 

「時刻と日付」を選択して、地図上の日本をクリックすると、場所として「Tokyo」が選択される。メニューバーの時計が日本時間に一致した。

スクリーンショット 2016-06-27 18.12.19

 

「ユーザーアカウント」では、「自動ログイン」を「オン」にした。この設定はお好みで。

スクリーンショット 2016-06-27 18.17.43

 

3. パッケージのインストール

「Launcher」の一番上のアイコン「コンピューターとオンラインリソースを検索」をクリック。続けて、検索窓に「terminal」と入力し、「端末」を選択してターミナルを起動する。

スクリーンショット 2016-06-27 18.37.32

今後、ターミナルを度々使うことから、「Launcher」に登録する。登録は、「Launcher」上のターミナルのアイコンを右クリック。続けて、「Launcherに登録」を選択する。

スクリーンショット 2016-06-27 18.41.54

 

次のコマンドで、インストール済パッケージを最新版にアップデートしておく。

 

今後必要となるパッケージをインストールする。

 

今日のところはこれまで。
次回は、クロスコンパイラのインストールなど。


☝ 目次

☜ 第8回: MJPG-streamerのインストール

第10回: ラズパイのリモート開発環境の構築 その2

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