第10回: ラズパイのリモート開発環境の構築 その2

前回は、リモート開発環境のためにUbuntuをセットアップした。今回はUbuntuにIDEであるEclipseをインストールする。

1. クロスコンパイラなどツールのインストール

Ubuntuでターミナルを起動する。次のコマンドにより、作業ディレクトリを作りツールをインストールする。

 

ツールがインストールされたディレクトリにパスを通すため、「~/.bashrc」に次の行を追記する。

 

2. Eclipseのインストール

UbuntuでブラウザFirefox立ち上げ、Eclipseダウンロードページより、「Eclipse IDE for C/C++ Developers」の「Linux 64 bit」版をダウンロードする。

スクリーンショット 2016-06-27 20.49.56

ダウンロードしたファイルを展開し、「eclipse」フォルダを「~/raspi/eclipse」に配置する。
現段階では、「~/raspi/」の中身は次のとおり。

スクリーンショット 2016-06-27 21.03.45

 

~/raspi/eclipse」の中身は次のとおり。

スクリーンショット 2016-06-27 21.06.04

 

3. Eclipseの起動

菱形のアイコン「Eclipse」をダブルクリックして起動する。

workspaceの場所を問われるので「~/raspi/workspace」に設定する。

スクリーンショット 2016-06-27 21.10.55

 

Eclipseが起動した。
「Launcher」のEclipseアイコンを右クリックして、「Launcherに登録」するのも良いだろう。

スクリーンショット 2016-06-27 21.13.42

4. プロジェクトの作成

Eclipseのメニューから「File」>「New」>「C Project」を選択する。

スクリーンショット 2016-06-27 21.21.46

 

「Project Name」として「HelloRaspi」と入力する。
その他はデフォルトのまま、「Empty Project」及び「Cross GCC」を選択する。

スクリーンショット 2016-06-27 21.25.00

 

「Next >」を押し進めると、次の画面が現れる。

Cross Compiler Prefix:として「arm-linux-gnueabihf-」を、
Cross Compiler Pathとして「/home/pi/raspi/tools/arm-bcm2708/gcc-linaro-arm-linux-gnueabihf-raspbian-x64/bin/」を設定し、「Finish」を押す。

スクリーンショット 2016-06-27 21.32.47

 

「Welcome」タブが邪魔なので「X」印を押して閉じる。すると作成したプロジェクトが現れる。

スクリーンショット 2016-06-27 21.46.42

 

左側「Project Exploler」タブの「HelloRaspi」を右クリック。
続けて、「New」>「Source Folder」を選択する。

スクリーンショット 2016-06-27 21.48.35

Folder name:に「src」を設定して「Finish」を押す。

スクリーンショット 2016-06-27 21.51.40

 

左側の「src」を右クリックする。
続けて、「New」>「Source File」を選択する。

スクリーンショット 2016-06-27 21.53.57

 

Source File:に「main.c」を入力し、「Finish」を押す。

スクリーンショット 2016-06-27 21.56.14

 

main.cとして、次のようなプログラムを書く。

スクリーンショット 2016-06-27 22.02.00

 

メニューより「Project」>「Build All」を選択する、または、「Build All」アイコンを押して、プロジェクトをビルドする。

スクリーンショット 2016-06-27 22.05.45

 

もし、ビルドの際にエラーが生じれば、右下の「Console」タブにエラー内容がハイライト表示される。また、「Problems」タブでもエラーが確認できる。
わざと文法エラーを発生させたときの出力はつぎのとおり。

スクリーンショット 2016-06-27 22.18.27

 

正常にコンパイルできたときの「Console」タブの表示は次のとおり。ハイライト行が無い。

コンパイル正常終了

コンパイル正常終了

 

以上で、ラズパイ用のコードをUbuntu上でクロスコンパイルすることに成功した。ビルドしたラズパイ用のバイナリはARMプロセッサ向けであり、Mac及び仮想PCで上のUbuntuでは動作せせることは出来ない。

次回は、今回ビルドしたラズパイ用バイナリを、Eclipseを使ってリモートのラズパイ上で実行してデバッグする方法について。


☝ 目次

☜ 第9回: ラズパイのリモート開発環境の構築 その1

第11回: ラズパイのリモート開発環境の構築 その3


2016-06-28 作成

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