第11回: ラズパイのリモート開発環境の構築 その3

リモート開発環境の構築シリーズ。その1ではUbuntuをセットアップし、その2ではEclipseを使ってラズパイ用のバイナリをビルドした。

その3では、Ubuntu上のEclipseを使い、前回ビルドしたバイナリをラズパイ上に転送してリモートデバッグする。

1. リモートデバッグの設定

前回の続きから。
Ubuntu上のEclipseにプロジェクト「HelloRaspi」がオープンしているところからスタートする。

メニューから「Run」>「Debug Configurations…」を選択する。

スクリーンショット 2016-06-28 23.12.35

 

ダイアログの左側「C/C++ Remote Application」をダブルクリック

スクリーンショット 2016-06-28 23.14.25

 

ダイアログの「Main」タブに、Connection: 「Local」に続けて、「New」ボタンがある。これを押す。

スクリーンショット 2016-06-28 23.16.58

 

Choose connection type:で「SSH」を選択し、「OK」ボタンを押す。

スクリーンショット 2016-06-28 23.19.34

 

Connection name: に、リモートホストを識別するための任意の名称(例えば「Raspi2」)を設定する。

Host:にはリモートデバッグを行うラズパイのIPアドレスまたはドメインネームを、User:にはラズパイのユーザー名を設定する。

ラズパイにSSHでログインするための認証方法として、「Public key based authentication」(公開鍵)または「Password based authentication」(パスワード)のいずれかを選択する。また、それに応じたパスフレーズやパスワードを入力する。私の環境では公開鍵を選択し、合わせてパスフレーズを入力した。

入力後「Finish」ボタンを押す。

スクリーンショット 2016-06-28 23.23.11

 

Secure Strage用パスワードを設定して「OK」を押す。

スクリーンショット 2016-06-28 23.31.53

 

「Remote Absolute File Path for C/C++ Application:」には、クロスコンパイルしたバイナリをラズパイ上のどこに転送するかを指定する。とりあえず、ユーザpiのホームに転送するように設定した。

「Connection:」に「Raspi2」が、「Remote Absolute File Path for C/C++ Application:」に「/home/pi/HelloRaspi」が設定されていることを確認した上で「Apply」ボタンを押す。

スクリーンショット 2016-06-28 23.46.48

 

次に「Debugger」タブを選択する。GDB Debugger:に「arm-linux-gnueqabihf-gdb」を設定し、「Apply」ボタンを押す。

スクリーンショット 2016-06-28 23.54.45

 

以上で、リモートデバッグの設定完了。

 

2. リモートデバッグの実行

「Debug」ボタンを押す。

スクリーンショット 2016-06-29 21.19.07

 

先ほど設定したSecure Strage用パスワードを求められたら、それを入力する。
すると、デバッガが起動し、main関数の先頭、printfの行でブレークする。スクリーンショット 2016-06-29 21.50.05

 

以上、Eclipseを用いてラズパイをリモートデバッグできるようになった。

ブレークポイントの設置やステップ動作….。詳しいデバッグの方法については他のウェブサイトを参照して欲しい。


☝ 目次

☜ 第10回: ラズパイのリモート開発環境の構築 その2

第12回: ラズパイをROM化する その1(カスタムカーネルのインストール) ☞


2016-06-29 作成

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